一般的に知られているチェンマイの見どころというと、そのほとんどは市内に位置しており、アクセスも比較的容易だ。しかし一方で、県(チャンワット)としてのチェンマイを見てみると、最大で東西130km、南北320kmに及ぶ20,107平方kmという広大な規模(ちなみに、日本の関東1都3県を合わせても13,549平方km)を誇っており、そのあちらこちらに観光スポットが散在している。それらの見どころに行くには、バスなどの公共交通機関では困難で、自分でバイクや自動車を運転するか、トゥクトゥク、ソンテオをチャーターしなければならないことが多いが、市内の有名観光地とはまた一味違ったローカルな雰囲気が味わえたりして、リピート・トラベラーにとってもいい時間つぶし(笑)になるだろう。
このコーナーでは、チェン マイ市内からバイクや自動車でで半日ないしは日帰り程度で行ける範囲にある郊外の見どころを紹介してみようと思う。
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■チェンマイ・ナイト・サファリ
住所:33 Moo 12,T.Nhong kway A.Hang Dong
TEL:053-999000
WEBSITE:
入場料500Bとチェンマイではかなり高いですが、キリンやシマウマがすぐそこに!!
エサをあげることもできて、けっこう楽しかったです。
エリアをバスでまわったあとには噴水のショーもあります。
ホワイトタイガーの赤ちゃんと写真を撮ることもできます。こちらは250B。
CDにデータを入れてくれますが自分のカメラでも撮影することができるのでお得感があります。
子どもだけでなく大人も楽しめる施設だと思います。
【かずみんさんのレポート。2010年10月】
チェンマイのデコボコ舗装路を歩いてもぜんぜん苦にならない!
■花博会場
場所:チェンマイ・ナイト・サファリの隣
以前、行われた花博の会場です。
今は、入場無料で開放しています。
花博は終わっていますが、各国の建物やお庭を再現したスペースやタイの伝統的な建物の展示は時間をかけてゆっくりまわると楽しいです。
暑いのが嫌だ、時間を短縮させたい場合にはバスでまわることもできます。
会場の入り口近くにはお土産屋さんやタイらしい雑貨をとりそろえたお店がならんでいます。比較的、安いです。
それほど人もいないので。市場などに比べるとゆっくり商品をみることができます。
【かずみんさんのレポート。2010年10月】
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■THE THAI ELEPHANT CONSERVATION CENTER(タイ象保護センター)
場所:ラムパーン県ハーンチャット郡の国道11号線沿い。チェンマイから約75km、ラムプーンからだと約50kmほど南に進んだ左手
TEL:054-228034、231150
WEBSITE:www.thailandelephant.org
チェンマイとクルンテープ(バンコク)を結ぶ国道11号線をチェンマイから1時間半ほど南に向かったラムパーン県北部にある、タイ国唯一の国立の象の保護センター。日本語のガイドブックなどには「エレファントキャンプ」と書かれていることがあるが、正確にはキャンプではなく、何らかの理由で行き場所のなくなった象や傷ついた象をを保護する施設で、その運営資金を捻出するために訪問者から料金を取ってアトラクションなどを行っている。
ラムプーンとラムパーンを隔てる峠を越えてしばらくすると、左手にタイ語と英語で書かれた大きな看板が見えてくる(国道から象が見えることもある)ので、それにしたがって左折するとすぐに駐車場とチケットブースがある。ここでエレファントショーの見学料50B+センター内を走るバス代20Bの合計70Bを入場料という名目で支払う。園内は大変広く見どころは点在しているので、歩いて回るのは不可能。そのため、センター内を巡回するバスのようなものを使うことになる。なお、自分の車で中に入ることもできるが、その場合はバス代が不要で代わりに車の持ち込み料が必要なのかとか、細かい点については不明。また、見学料にはショーの終了後、象に与えるエサ代が含まれている。
タイ象保護センターでのアトラクシ ョンについて、以下、自分が見学した順に簡単に説明する。
[王室の象(白象)]
園内に入りバスに乗り込むと、小さなアップダウンの続く道を進んで行く。その間にタイ語でセンターと象に関する説明がテープで流され、最初のアトラクションである象のショーが開かれる会場前までの5分ほど間バスどこにも止まらないが、その道中左手に、王室が所有している象を飼っている建物があるらしい。象舎はバスからは見えず、また象たちは日中はたいてい森の中に入っているため見ることはできないらしい。
[エレファントショー]
バスが止まると、右手にエレファント・ショー会場があり、入口でエサのサトウキビかバナナを受け取る。ショーの舞台は、後ろに池を臨む美しいロケーションになっており、座席は客が見やすいように階段状に作られている。かなり横幅が広いが、ショーを楽しむにはなるべく真ん中に座ったほうがいいだろう。
ショーのスタートは大きな象から小さな象まで10頭以上が横一列並んで、そのうちの1頭の小象が前に出て客席近くに作られた掲揚柱のひもを引っ張って、センターの(?)旗を揚げるところから始まる。続いて、司会者が1頭1頭の象を紹介し、それに合わせてそれぞれが足を曲げたり首を傾けたりして挨拶をする。仕草がとてもかわいく、客席からは拍手が起こる。その後、前の象の尻尾を後ろの象が鼻でつかんでず� �りと輪になって舞台を1周。その後1頭ずつが中央に出て、寝そべってみたり、帽子を調教師の頭にかぶせたり、丸太を鼻でころがしたりする。その間、ほかの象は舞台の端に固まってたたずんでいるのだが、それがまたかわいらしくて、演技している象よりもそちらについつい目が行ってしまう。続いて牙と鼻で丸太をはさんで運んだり、小象が水を飲んだり、2頭が共同で鎖につながれた何本もの丸太を引っ張って積み上げたりする。
次は、小象のペインティング(お絵描き)。鼻に筆をはさんでとても器用に動かしていく。この絵は、センターのスタンプが裏に押され、1枚500Bで事務所で販売しているとのことだ。最後は、楽器の演奏。5頭ほどが分かれて2種類の楽器を演奏する。そしてショーの終了セレモニーとして、オープニン グと同様にすべての象が並んで、そのうちの1頭が前に出て掲げた旗を下げ挨拶をして閉演となる。この後、一斉に象たちが客席の前に近づいてきて、客からエサを受け取る。なお、入口でもらったエサでは足りずもっとあげたい、という人は客席の奥のほうにエサ売り場のカウンターがあるので買い足すことができる(1束20B)。自分は何回かここを訪れたことがあるが、平日は観客が自分たちだけ、ということもあり、その時にはすべての象にエサを買って与えるようにしている。総額で300Bくらいにしかならないので、そのような状況になった時にはぜひ奮発(?)してエサをあげるようにしてほしいと思う。
メーリムなど、ほかのエレファントキャンプでのショーを見たことがある人によれば、ここのショーは全体に地味な構成にな� �ているそうだが、それはこのセンターでは、他と異なり"象に絶対無理な動きをさせない"というのが大前提になっているからだそうだ。そんなところが、ここが国立の"保護"センターであることを感じさせる。
ショーのアナウンスはタイ語と英語で行われ、10時と11時、土日のみさらに13時半に開催されるので、このセンターを訪れるなら、ぜひそれに合わせて出かけるようにしよう。
[インフォメーションセンター]
エレファントショーの会場のすぐ向かいには、インフォメーションセンターがある。建物は大きくふたつに分かれており、ひとつにはタイの象やこのセンターについての説明がパネルで展示され、その奥の建物には、象の骸骨と直径50〜60cm、長さが2〜3mはあろうかという大きな丸太に何10頭もの象を彫りこんだ見事なウッドカービング(木彫)が展示されている。どちらの建物も展示物はあまり多くなく内部はガランとしており、閑散とした印象を受ける。
また、このインフォメーションセンターでは象使い養成所も併設、外国人もここに住む象使いの家にホームステイしながら象の調教などを学ぶことができるようになっており、自分が行った時に白人が4〜5人、モーホーム(タイの農民服)を着てレクチャーを受けているのを� ��たことがある。こうしたアトラクションに興味のある人は、事前にここにコンタクトを取ってみるといいだろう。
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[レストラン&みやげ物店]
インフォメーションセンターの右手にはレストラン、左手にはみやげ物店がある。レストランは木がふんだんに使われた建物で、テラス席がいくつか作られている。料理は、パッタイ(焼きソバ)、カーオパット(炒飯)などのタイ料理はもちろん、マカロニ、スパゲッティなどの西洋料理、さらには食後のアイスクリームからインスタントでないコーヒーまで豊富に揃っているが味はそれなりで、値段は60〜80Bくらいと観光地価格になっているのはいたしかたないだろう。
また、インフォメーションセンターに向かって左手の小高くなった部分にもう1軒レストランがある。こちらは東屋風のみすぼらしい建物で、入口にクエティオ(麺類)を作る屋台のようなものが置かれており、内部に� �木製のイスとテーブルが並べられているだけの、あまり清潔とは言えない雰囲気で、メインのお客は来場者ではなくここに住む従業員なのかもしれない(レストランの奥には、従業員と象が一緒に住んでいる住居が点在している)。料理は麺類やカオパットなど種類は限られているが、値段はこちらのほうが安い。
みやげ物屋も比較的こじんまりとしたもので、おそらくこのセンターで働く象使いの奥さんや家族がやっているのであろう、それほど売り込みとかも積極的にはかけてこない。売っているものはカレン族(?)の銀の手工芸品やセンターのロゴ入りキーホルダーなどもあるが、チェンマイ市内でも売られているような一般的なものも多い。個人的には、このセンターで何かおみやげを買うのであれば、後述の象病院で売っ ているTシャツが一番お勧めできると思う。
[エレファント・ダンセンター]
エレファントショーの会場を背に、左斜め後方の小山を登ったところに、エレファント・ダン・センターががる。ダンは"フン"という意味で、ここでは象のフンを加工して紙を作る工程を見学したり、紙そのものやノート、写真立てなどに加工した商品を購入することができる。紙は、この場所でミキサーのような機械でフンと紙の材料を攪拌し、それに色をつけて板状のものに薄く広げて乾燥させて作っている。フンを使用している、と聞くと一瞬ギョッとするかもしれないが、もちろんニオイなどはまったくない。
[エレファントライディング]
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